2018年 02月 14日
ブランコ
近くに住む母が、偶然にも私と同じ事を思い出していたと今日聞いた。
それは、姉が小学1年の頃…。
場所も名寄の市街地にある公園で、ブランコに乗る姉のエピソードだった。
母は、暗くなっても帰ってこない姉を、私の手を引いて当てなく探して公園で見つけた時のこと。
薄暗い公園のブランコを、一人でブンブン乗っていたという…。
母が「何でこんな時間まで乗ってるの?」と聞くと、姉は「ずっとみんながブランコ乗ってたからやっと乗れたんだよ」そんな返事を聞いて、きっとその時は叱ったんだと思う!
母は「人が良いからずっと待ってたんだね」そうしみじみ反省しているように私に語ってる。
私が最近思い出していたのは、母と似ているがチョット違う…。
母の思い出している時期と同じで場所も同じ。でも、私は毎朝鏡を見て思い出したのだ。
その日はとても天気が良かった!
姉はとても元気よくブランコを漕いでいて、私は眩しかった。
あまりに楽しそうな姉に、何だかとっても嬉しくなってつい…。
ブンブンしている姉に向かって両手を広げて歩み寄っていった!
「みーちゃん!あ!」(私はみーちゃんと呼ばれていた)
その瞬間、とても濃い色の青空が広がって、「あー、キレイ!」と思った瞬間からばったり後ろに倒れていた。
ブランコアッパーパンチ!
痛さは覚えていないけど、アノ青空は今でも瞼の裏に焼き付いているから不思議…
そして名寄市立病院に行った事まで覚えていた。
40代までは忘れていたというのが、本当かしら。
歳を取ると、不思議と昔の古傷がわかるようになって「アレ?こんな傷あったんだー」と、思い出すことに…。
あの頃の私は、「ねーちゃん、ねーちゃん」といつも後をついて歩いてたんだっけ。
姉とブランコの思い出は、母と私の偶然の話題となり、50年以上も前の事を楽しく話す良い時間となりました。
by mszip
| 2018-02-14 22:18